ポプコンの特設コーナー。柱には各回ごとの受賞者や解説が、メインボードには当時の写真やポプコンの仕組みなどが紹介されている=静岡県掛川市のつま恋
中島みゆきら多くの著名なシンガー・ソングライターをかつて送り出した「ヤマハポピュラーソングコンテスト」。閉幕30年になる今年、会場だった静岡県掛川市のリゾート施設「つま恋」に軌跡をたどるコーナーが9月末まで特設されている。「ポプコンは青春の1ページでした」と来場者からは好評だ。
コンテストはヤマハ音楽振興会の主催で1969年に始まり、86年まで32回開かれた。「ポプコン」の名で親しまれ、アマチュアミュージシャンがオリジナル曲を発表して地区大会を勝ち抜き、本選会に出場。受賞した曲は注目を浴びて次々と大ヒットした。つま恋が74年に誕生すると、本選会の会場になった。
特設コーナーはつま恋の運営会社「ヤマハリゾート」の堀内章弘さん(58)らが企画。5月からつま恋のスポーツマンズクラブ内にあるカフェ「ウィーン」の一角に設けられている。
クリスタルキングの「大都会」、あみんの「待つわ」……。ポプコンで歌われた当時の音源が流れるなか、世良公則&ツイストが腰を落として「あんたのバラード」を熱唱する姿や円広志が右手を広げて「夢想花」を歌う姿、会場を埋め尽くした観衆3千人の応援ぶりが写真でディスプレーに映し出されている。各回の受賞者一覧もある。
「本当にすばらしい歌の数々、…