岡山県に滞在中の天皇、皇后両陛下は２３日、瀬戸内市の長島にあるハンセン病国立療養所の長島愛生園と邑久光明園を訪れた。両園では、亡くなった入所者の納骨堂に白菊の花束を供え、黙礼した後、園内の施設で約５０人の入所者の代表や職員を励ました。

　愛生園では、１２年前の歌会始の「空」の題で入選した入所者にも話しかけた。光明園には、昨年園長を通じて皇后さまに贈られた詩集の作者がいて、今回、皇后さまがその詩集を携えていたことが話題になった。両陛下は手を握り、「お元気で」と一人一人に声を掛けていた。