【ニューヨーク高橋秀明】今年限りでヤンキースとの3年契約が切れる松井秀喜外野手の再契約交渉が大詰めを迎えている。ニューヨーク・ポスト紙などによると、9日(日本時間10日)にも松井の代理人、テレム氏とヤンキースのキャッシュマン・ゼネラルマネジャー(GM)が交渉を行う。松井も球団も残留を希望しているが、条件が折り合わない場合は移籍の可能性も出てくる。
テレム氏とキャッシュマンGMはカリフォルニア州で行われているGM会議に合わせて交渉。球団側は複数年契約と1000万ドル(約11億7000万円)を超える年俸を提示するとみられる。契約年数や年俸などを巡って交渉がもつれ、15日までに契約がまとまらない場合は、他球団と自由に交渉できるようになる。ヤンキースは来年5月15日まで交渉ができず、事実上の退団が決まる。
松井は毎日新聞の取材に対して、引き続きヤンキースでプレーしたいという気持ちに「変わりはない。3年間で築いてきたものもある」と残留が基本線との考えを語る一方で、「いい環境がなければ、仕方がない」と語り、交渉の中身次第では移籍もやむを得ないとの意向を示している。