決勝は82年スペイン大会のイタリア-西ドイツ(当時)戦以来6大会ぶりに欧州同士の顔合わせとなった。イタリアとフランスはW杯では過去4度対戦しているが、決勝で激突するのは初めて。PK戦勝ちを含めるとフランスが通算2勝2敗。直近2大会に限るとフランスが2連勝中だ。
記憶に新しいのは98年大会準々決勝。フランス優勢の展開だったが、決定機を生かせず延長、さらにPK戦に。自国開催で初優勝に執念を燃やすフランスが接戦を制し、その勢いで頂点に立っている。
両国は00年欧州選手権決勝でも再戦。0-1とリードされたフランスが終了直前に追い付き、延長前半にトレゼゲのゴールデンゴールで劇的勝利を収めた。史上初のW杯に続く欧州との2冠を達成したフランスは、このころまさに絶頂期。フランスの栄光の陰に、苦杯を喫したイタリアの無念が秘められている。
決勝トーナメント
この2度の対戦を経験しているのは、フランスではMFジダン、FWアンリ、トレゼゲ、GKバルテズら。イタリアでは守備の要で主将のカンナバロ、FWデルピエロら。今大会の決勝でも栄冠の行方を左右するキープレーヤーになりそうだ。【仁瓶和弥】
毎日新聞 2006年7月6日 12時05分