雑誌「週刊現代」による大相撲の八百長報道問題で、日本相撲協会が第2次の民事提訴をする方針を固めたことが9日、分かった。この問題では八百長疑惑を報じられた横綱朝青龍ら17力士が発行元の講談社などを相手取り、2月23日に総額4億8000万円の損害賠償を求めて民事提訴をしている。第2次では、報道で直接に名前の出ていない幕内力士十数人が原告となる見込みだ。
協会が問題視しているのは、週刊現代の記事で「幕内42人中ガチンコ(八百長に関与していない)力士は12人だけ」と書かれた部分。12人以外は、名前が出ていなくても八百長にかかわったと解釈できることから、追加の提訴が検討されていた。同協会の伊佐治啓二顧問弁護士は9日「週刊誌をもとにして、テレビで大々的に疑惑力士と報じられた。記事に名前はないが、傷つけられた名誉を回復しなければならない」と語った。
毎日新聞 2007年3月9日 11時03分