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大相撲:朝青龍が12連勝 白鵬は2敗堅持 12日目

作者:村社拓信  来源:mainichi-msn   更新:2006-7-20 20:26:25  点击:  切换到繁體中文

 

 
 
 
すくい投げで琴欧州を破り、無敗を守った朝青龍(左)=愛知県体育館で20日、渡辺千草写す

 大相撲名古屋場所は12日目の20日、朝青龍が琴欧州を相手にせず、12連勝。白鵬は栃東を寄り倒して2敗を堅持。2敗はほかに平幕の玉乃島、玉春日の片男波部屋勢。千代大海は琴光喜にいい所なく敗れて3敗目。

 〈マイク集〉

 ○魁皇 (勝ち越し)ほっとした? とりあえずはね。でもこれで終わりじゃない。これからだ。どんな場所でも存在感を示したいと思っている。

 ○露鵬 (出場停止明け後、連勝)相撲に集中してます。勝ち越し、できるよう頑張ります。

 ○玉乃島 (10勝)前日は首に電気が走ったが大丈夫。玉春日関が勝って勢いを借りた感じ。ここまで落ちて寂しさを感じていた。取り返してやろうと思っていた。

 ○玉春日 (4年ぶりの幕内10勝)よく動けている。ただ優勝争いの表に自分の名前があるのはいやですねえ。そっとしておいてほしい。この年齢(34歳)だし。でも三賞は心のどこかで意識してます。

 ○稀勢の里 (星を五分にして)明日も思い切っていく。

 ●把瑠都 (雅山に完敗)立ち合いが難しい。もうちょっとうまく立てれば……。

 ●千代大海 (痛めた)左足は大丈夫と思ったが、六、七分の力しか出なかった。(13日目の白鵬戦は)思い切り左から踏み込んでいきたい。

 ●豊真将 (3分を超える相撲に)長い相撲はあったが、あれだけ力が入ったのは初めて。手がパンパンです。相撲が消極的だったですかね。

 ○北勝力 うまく落ち着いて攻められた。もっと当たってパンパンといきたい。これ(新聞に)載るんですか。何かとんでもないこと言わないと載らないかな。

 ◇白鵬、落ち着いた攻め

 栃東戦はこの1年、不戦勝を除くと3敗。白鵬が警戒していた一人だった。だが、左ひざを痛めている栃東では、相手にならなかった。

 簡単に右を差して組み止め、前に出た。右でまわしを引き付けながら最後は左上手も引いた。「前に出てこられると怖い」という栃東は残す腰もなく、左ひざから崩れた。白鵬は立ち合いで得意の左前みつがとれなくても、「右が入っておっつけていった」と落ち着いて攻めることができた。

 前日の琴欧州戦後、宮城野部屋で指導する熊ケ谷親方(元前頭・竹葉山)に腰の高さを指摘された。「慌てるから立ってしまう。じっくりすれば腰が降りる。平常心が大切だ」と熊ケ谷親方は説いた。朝げいこでは腰を低く降ろして仕切りを繰り返し確認した。

 横綱昇進は優勝が基本条件だ。正念場の緊張する土俵が続くが、「だいぶ慣れてきた」と白鵬の表情にも余裕が出てきた。朝青龍との2差にも「まだ何か起きるかも」と熊ケ谷親方。前半好調だった栃東と千代大海はともにひざのけがで失速。13日目はその千代大海と対戦し、残りは魁皇と朝青龍だ。優勝目前の朝青龍に対抗し、場所を盛り上げる大関は白鵬しかいない。【村社拓信】

 〈花道〉

 ○…朝青龍が琴欧州を豪快に裏返して12連勝。引く場面があったが、すぐに差した左で、はね上げるようにすくった。朝青龍は「(引いて)相手が落ちなかったが、その場で考えながら取れた」。13日目に2敗の3人が敗れ、朝青龍が魁皇に勝てば2場所ぶり17回目の優勝が決まる。「先場所の倍返しのつもりでやってきた。そんなに甘くない。慎重に取ります」。横綱の言葉には緊張感があった。

 ○…雅山が把瑠都を降し、大関取りに望みをつないだ。立ち合いの双手突きから左にいなし頭を押さえつけてはたいた。先場所のような勢いある突き押しはないが、着実に星を重ねている。「ここ何日かはのびのび取れている」と雅山。栃東や、10勝14敗と分の悪い琴光喜との対戦を残しているが「希望を持つ意味でも、とにかく勝ち越して白星を上乗せしたい」とあきらめていない。

毎日新聞 2006年7月20日 20時07分 

 


 

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