日銀の岩田規久男副総裁は4日、仙台市で開いた金融経済懇談会で講演した。岩田副総裁は日銀が実施している量的・質的金融緩和政策について「核心は何かと問われれば「政策レジームの転換によるデフレマインドの払拭だ」と話した。「2年程度で2%の物価上昇」という目標を日銀が掲げたことについては、「海外の中央銀行は中期的に目標を達成するとしており、達成期間を明示している国はない」と話した。その上で、日本では15年デフレが続いたことで「目安を示さないと信頼されないという問題があった」と指摘。日銀の政策転換をより強く印象付けるため、あえて期限を区切ったと説明した。期間を「2年程度」としたのは、海外の中央銀行がインフレ目標を達成するのに平均的に18~24カ月かかったためと述べた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕