厚生労働省は4日までに、2014年の1年間に全国の保育所から地方自治体を通じて報告のあった保育中の事故数を公表した。死亡した乳幼児は17人で、前年より2人減った。0歳児が8人で最も多く、1歳児が5人、4歳児が3人、5歳児が1人だった。
施設別では認可保育所が5人、認可外保育所が12人。17人のうち睡眠中に死亡したケースが11人を占め、うち4人はうつぶせ寝の状態で発見された。厚労省の担当者は「乳幼児は体調が変わりやすいため、注意深く観察しないといけない」と話している。
プール遊びや病気のほか、川でいかだ遊びをしている最中に流されたり、食事中に食べ物をのどに詰まらせたりする事故で亡くなった乳幼児もいた。
全治30日以上のけがをした子供は160人で、骨折が最多の133人。ジャングルジムなどからの転落、柵に指を挟んで切断したケースもあった。
政府は4月から事故事例の詳しいデータベースをつくり、再発防止を目指す方針だ。〔共同〕