厚生労働省は8日、薬の公定価格である薬価に費用対効果を反映させる仕組みを2018年度に本格導入する方針を明らかにした。効果が価格に見合わない薬は値下げして薬剤費の伸びを抑える。新型のがん治療薬「オプジーボ」など高額薬が増え、医療保険財政が厳しくなっているためだ。
この日開かれた中央社会保険医療協議会(中医協=厚労相の諮問機関)の専門部会で提案。了承された。
薬価の値下げは現在、販売額が当初の想定より急増してもうけが膨らんだり、実際に売られている値段が下がったりした場合に実施している。18年度からは、かかった費用に対する効果が低いと判断された薬も新たに値下げ対象とする。費用対効果を判断するのは、主に一定以上の販売額が見込まれる薬に加え、医療機器も対象とする見通し。
今後、対象とする薬や医療機器…