東京大学と理化学研究所、科学技術振興機構(JST)は、138億年が過ぎても1秒も誤差の出ない原子時計を開発した。
原子時計は時間の物差しとなる存在だ。原子にレーザー光を照射し、その周波数を時計の「振り子」に使い時間を決める。
東大の香取秀俊教授は「光格子時計」という原子時計を使って周波数を調べた。これまではセ氏23度で観測していたので、温度の変化で周波数が変わりやすかった。装置をセ氏マイナス178度まで冷やして精度を高めた。
津波など質量が大きい物質の動きを、時間の進み方のわずかな変化を通じて測れる可能性があるという。