米ハワイ沖で2001年、愛媛県立宇和島水産高校(宇和島市)の実習船「えひめ丸」が米原潜に衝突され沈没し、9人が死亡した事故から14年となる10日、同校で遺族や在校生らが犠牲者の冥福を祈る追想式典が開かれた。田井野経生校長は「あまりにも理不尽な事故で思い出したくはない。しかし、決して忘れてはならない日だ」とあいさつした。
式典では海底に沈んだままのえひめ丸から引き揚げられた鐘を、発生時刻の午前8時43分に合わせて9回打ち鳴らし、全員が黙とうした。生徒会長の谷本海都さん(17)は「事故の悲しみを胸に先輩の分まで頑張り、海上保安官になって人の命を救いたい」と話した。〔共同〕