東京電力福島第1原子力発電所事故の賠償金詐欺事件で、警視庁組織犯罪対策3課は10日までに、東電から約4100万円をだまし取ったとして、NPO法人役員、仁平稔容疑者(77)=東京都国分寺市戸倉=や建設関連会社役員、村松真二容疑者(70)=新宿区西早稲田=ら4人を詐欺の疑いで逮捕した。
同課によると、仁平、村松両容疑者は「だまし取ったつもりはない」などと容疑を否認し、ほかの2人は認めている。
逮捕容疑は2012年4月、村松容疑者の会社が福島県楢葉町でシイタケ栽培をしていたとする虚偽の書類を東電に提出し、原発事故による損害の賠償金として5月に約4100万円をだまし取った疑い。