【クアラルンプール=共同】マレーシアの野党指導者アンワル氏が「同性愛行為」をしたとする事件で有罪が確定したことについて、在マレーシア米大使館は10日、「アンワル氏の上告が退けられたことに、米国は非常に失望し、懸念している」との声明を出した。
声明は、マレーシア当局によるアンワル氏の訴追から有罪確定までの経緯について「法の支配や裁判所の独立性に深刻な懸念を引き起こした」と指摘した。
米国家安全保障会議(NSC)のミーハン報道官も10日発表の声明で同様の懸念を表明。「マレーシアの民主主義や司法に対する信頼を高めるため、法律を公平かつ透明な形で運用するようマレーシア政府に促す」と表明した。