Jリーグは20日、2014年の観戦者調査の結果を発表し、平均年齢は昨年から0.9歳上がり、40.4歳となった。上昇傾向が続いており、40歳を超えたのは01年の本格的な調査開始後初めて。入場者は横ばいで、継続的な観戦層に支えられる一方、特に若年層の新規ファンの獲得に苦戦する実態が明らかになった。
分析した筑波大の仲沢真准教授は「0.55歳の上昇が平均で、ことしはいつものペースより早い。高齢化が進んだように見える」と話した。男女比では女性の比率が38.5%と微増した。
新規層の獲得は近年の継続的な課題となっている。フォルラン加入で話題を集めたC大阪は新規層の割合がJ1最多の11.8%をマークし、健闘した。J2では昨季初参戦だった讃岐が34.6%、ラモス監督が注目された岐阜は19.2%のほか、長崎(11.1%)やことしからJ1に挑戦する松本(10.8%)が多くの新規ファンを獲得した。
調査は昨年5~10月にかけて各競技場で行われた。11歳以上の男女が対象で1万7252人から有効回答を得た。〔共同〕