【ジュネーブ＝原克彦】プラダ（イタリア）が22日発表した2015年１月期の売上高は、前の期比１％減の35億5200万ユーロ（約4810億円）と５期ぶりに減少した。中国本土からの旅行者の需要が大きい香港での販売が、中心部での占拠活動を受けて落ち込んだ。昨年は１月にあった中国の旧正月（春節）が、今年は２月になったことも影響した。

直営店での販売を地域別にみると、中国本土や香港を含むアジア太平洋は同５％減った。欧州も同１％減と不振。景気回復の鈍さに加え、旅行者の購買が減ったという。

好調だったのは日本と米州で、ともに同８％伸びた。日本は消費税率引き上げ前の駆け込み需要も影響したとみられるが、「14年11月～15年１月も底堅い伸びを記録した」としている。決算は３月26日に発表する予定だ。