端午節(端午の節句、今年は6月25日)の小型連休が近づく中、連休に出かける計画を立てていた人が多かったが、北京市で新型コロナウイルス感染症のぶり返しが起こり、緊急時対応レベルが2級に引き上げられ、北京の出入りが厳格に管理コントロールされるようになると、計画の多くが水の泡になったという。中国新聞網が伝えた。
観光市場に「急ブレーキ」かかる
北京新発地卸売市場で感染症が起こると、回復に向かっていた国内旅行市場は「急ブレーキ」がかかったようになった。
迅速な引き締め政策の下、6月17日には北京の2ヶ所の空港で航空便656便が運航を取りやめ、このうち出発便が313便で欠航率は53.97%、到着便が343便で欠航率は55.6%となった。
携程旅行網が18日に発表した「端午節小型連休旅行市場見通し報告」によると、北京エリアで新たに感染者が出たため、一部のエリアで旅行熱が勢いを削がれることになった。端午節連休期間のホテル、航空券、レジャー商品などの予約は5月に比べて小幅の増加にとどまり、増加幅は清明節(先祖を祭る中国の伝統的な祭日、今年は4月4日)連休とメーデー連休の前の時期に及ばなかった。
同報告は、引き締めの予防・抑制措置が行われる中、端午節連休に北京エリアでは鉄道や飛行機に旅客フローのピークは出現しないと予想する。
北京を出入りする航空券の価格が大幅に値下がりしている。Qunar.Comのサイトを見ると、6月25-27日の端午節連休期間に北京から広州へ向かう航空券はわずか400-500元(1元は約15.1円)で、しかもこれは往復の料金だ。
同程旅行網が発表した「2020年端午節小型連休の移動・旅行トレンド報告」によると、今年の端午節の3日間の連休期間の航空券価格は前年に比べ30%ほど安いという。
観光地を見ると、例えば故宮博物院の場合、端午節連休期間の入場券がまだかなり余っている。6月18日午後3時の時点で、各日のチケット残数は25日が681枚、26日が1441枚、27日が1637枚だ。
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