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東大、腕に巻く体温計を開発 急な発熱の通知可能に

東京大の染谷隆夫教授と桜井貴康教授らは、腕に巻き付けて使う腕章型の体温計を開発した。フィルム状で太陽電池も備え、室内の電灯で動作する。発熱していると音で知らせる機能も付けた。乳幼児や入院中の患者の急な発熱を知らせる用途などに使えるとみている。5年後の実用化を目指す。


成果は米サンフランシスコで開催中の半導体の国際会議「ISSCC」で発表する。


体温計は高分子素材で作った温度センサーと有機半導体の演算回路、太陽電池、スピーカーで構成した。全体がフィルム状で柔らかく、曲げても壊れない。


体温計を腕に巻いたまま長時間使える。体温を常に測り、設定した温度を超えればスピーカーからブザー音を出して知らせることも可能だ。


これまでも有機半導体の回路などを使って柔らかいセンサーを作る研究があったが、電源が別に必要だった。今回は太陽電池と一体化し、電灯の強さにあわせて発電を制御する機能も持たせた。


新技術を応用すれば心拍数なども測定可能で、健康管理に役立つと期待している。将来は充電池などと組み合わせ、昼間に電気を蓄えて夜でも使えるようにする考えだ。


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