【ワシントン=岩本昌子】米商務省が27日に発表した2014年10~12月期の実質国内総生産(GDP)改定値(季節調整済み)は、年率換算で前期比2.2%増加した。企業の在庫投資などが下方修正となり、成長率は速報値から0.4ポイント縮小した。ただ市場予測の平均(2.1%程度)は上回った。
10~12月期改定値は在庫投資(非農業部門)の下方修正に加え、輸入が上方修正となったことが全体の押し下げ要因となった。ただ企業の設備投資が速報値の1.9%増から4.8%増に上方修正されたほか、GDPの約7割を占める個人消費も4.2%増と0.1ポイントの下方修正にとどまり、底堅い結果となった。
総合的な物価動向を示すとされるGDPデフレーターは前期比年率で0.1%の上昇で、速報値から0.2ポイント上方修正した。