神奈川県鎌倉市議会は5日までに、市内の海水浴場3カ所で、海の家以外で飲酒したり音楽を流したりするのを禁止する改正「海水浴場マナー向上条例」を可決した。飲酒に絡む事件も起きていたことに対する措置。
鎌倉市には由比ガ浜と材木座、腰越の海水浴場があり、毎年、夏に計約100万人が訪れる。市観光商工課は「大きく雰囲気が変わり、誰でも安心して楽しめる海になると思う」としている。
改正条例では、禁止事項に海の家以外での飲酒と音響機器の使用を新たに盛り込んだ。入れ墨の露出など「努力義務」の一部も禁止と、厳しくする。罰則はないが、退去命令も出せる。
これに加えて市は今後、海の家側に、営業時間短縮やライブハウス形態の営業禁止を求め、協議していく。
海水浴場の規制をめぐっては、隣の逗子市が昨年、大幅に強化。風紀は改善したが、来客数は半分以下になっていた〔共同〕。