内閣府が6日発表した1月の景気動向指数(CI、2010年=100)速報値は、景気の現状を示す一致指数が前月比2.4ポイント上昇の113.0だった。改善は2カ月連続。伸び率は消費増税前の駆け込み需要があった2014年1月(2.7ポイント上昇)以来の高さだった。輸出向けに生産が活発な設備投資用の一般機械や乗用車など生産関連の指標が上向いたことが寄与した。内閣府は、一致指数の基調判断を「改善を示している」に据え置いた。
数カ月先の景気を示す先行指数は0.2ポイント低下の105.1で2カ月ぶりに悪化した。中小企業の景況感が低下したことなどが響いた。景気に数カ月遅れる遅行指数は0.9ポイント低下の120.3だった。
指数を構成する経済指標のうち、3カ月前と比べて改善した指標が占める割合を示すDI(最高は100)は一致指数が80.0、先行指数が55.6だった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕