アルバイトにもかかわらず、学業に支障が出るほどの過重労働やノルマを強いられる「ブラックバイト」を解決しようと、都留文科大学(山梨県都留市)の学生が労働組合「都留文科大学学生ユニオン」を結成した。地域ごとに学生労組をつくる動きが広がっているが、単独の大学を拠点にした労組は全国初という。
組合を結成したのは、文学部社会学科4年の藤川里恵さん(22)と同学科の学生3人。バイト先で最低賃金を下回る時給で働かされたり、売れ残り商品を買わされたりする学生が学内で増えていると知り、気軽に相談できる窓口をつくろうと2月、組合を立ち上げた。
シフトの強制や残業代未払いに悩む学生の相談を広く受け付け、団体交渉などで待遇改善を求めていく考えだ。藤川さんは「ブラックバイトに不満があっても、生活費のために辞められないという現状を変えたい」と訴えた。〔共同〕