21日の東京金融市場では円安・株高が一段と進んだ。円相場は一時1ドル=111円10銭台をつけ、5月31日以来約半年ぶりの円安ドル高水準に。日経平均株価も続伸して1万8000円台を回復し、約10カ月ぶりの高値を更新した。
午後1時時点の対ドルは前週末午後5時時点より40銭円安ドル高の1ドル=111円10~12銭。対ユーロは同34銭円安ユーロ高の1ユーロ=117円72~74銭。午後1時時点の日経平均は前週末の終値より120円68銭高い1万8088円09銭。東京証券取引所第1部全体の値動きを示すTOPIX(東証株価指数)は同13・95ポイント高い1442・41。日経平均の午前の終値は同87円82銭(0・49%)高い1万8055円23銭。TOPIXは同10・67ポイント(0・75%)高い1439・13。
米大統領選でトランプ氏が当選後、米国の長期金利が上昇していることから、金利の高いドルを買って円を売る動きが週明けも続いている。円安の進行を受けて東京株式市場では輸出関連株を中心に買いが入った。ただ、市場では「米新政権の経済政策は依然不透明で、楽観ムードが広がり過ぎている」(大手証券)との見方もある。