会見に臨む日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁=20日午後3時31分、東京・日本銀行本店、角野貴之撮影
日本銀行の黒田東彦(はるひこ)総裁の20日の記者会見での主なやり取りは次の通り。
日銀会合、現状維持を決定 長期金利「ゼロ%程度」
日銀・黒田緩和
――景気判断の上方修正の背景は
「海外経済は、米国をはじめ先進国の経済が順調に推移するもとで、新興国の減速感が和らいだ。それを受け、わが国の輸出や生産に持ち直しの動きがはっきり出ており、個人消費も持ち直しを示唆する指標が増えてきた」
――円安が進みすぎた場合、長期金利の目標を上げる選択肢はあるのか
「2%の物価安定目標にはまだなお距離があり、現在の方針のもとで強力な金融緩和を推進することが最も適切だ。いまの時点で円安が行き過ぎて問題になるという見通しは持っていない。現在は今年2月ごろの為替水準なので、驚くような水準とも思っていない」