【ワシントン=吉野直也】オバマ米大統領は20日、フランスのオランド大統領に電話し、イランの核問題で同国に譲歩を求める方針を確認した。スイス西部ローザンヌで開いていたイランの核協議は20日にいったん中断、25日に再開する予定だ。
オバマ氏は電話で「イランは残された問題の解決に向けて行動しなければならない」と表明し、オランド氏も同意した。ケリー国務長官は21日にロンドンを訪問し、核協議について英仏独外相と会談する。
米欧など6カ国はイランが核爆弾に必要な濃縮ウラン・プルトニウムを製造できるようになるまでの期間を1年以上、確保する方針。イランが濃縮ウランに使っている約1万基の遠心分離機を減らし、6千基程度にする案で調整しているもようだ。