【ソウル=山口啓一】日本と中国、韓国の3カ国の外相は21日、ソウル市内のホテルで会談し、2012年を最後に途絶えている3カ国による首脳会談の早期開催へ努力することで一致した。防災や環境分野、テロ対策で連携を進めることも確認した。
日本は岸田文雄外相、中国は王毅外相、韓国は尹炳世(ユン・ビョンセ)外相が出席。会談の冒頭、岸田氏は「3カ国の交流や協力をいっそう促進し、未来志向で強化することが重要だ。本日の有意義な議論を、早期のサミット(首脳会談)にもつなげていきたい」と述べた。
王毅外相は会談後の共同記者発表で「中日関係は歴史問題で困難にぶつかった。歴史問題は過去形ではない。現在進行形だ」とけん制した。