東京外語大など国内7つの外国語大が連携し、2020年の東京五輪・パラリンピックを見据えて今夏から学生や卒業生を対象とした通訳ボランティアの育成プログラムを始める。五輪への貢献を通して学生の学習意欲向上にもつなげたい考えで、初年度の受講者数は約200人を見込んでいる。
連携するのは神田、東京、名古屋、京都、関西、神戸市、長崎の各外語大。14年6月に「全国外大連合」を結成し、交流を進めている。
神田外語大によると、選手団や運営スタッフとの間で円滑なやりとりができるレベルを目指し、プログラムは4日程度を想定。教員が通訳の基本的な技術や異文化の生活習慣を教えるほか、接客のプロを講師として招きマナーも学ぶ。
今夏のプログラムの対象言語は英語のみだが、16年以降、ほかの言語にも広げることを検討。東京五輪より前に開催される国際的なスポーツ大会や会議への通訳ボランティアとしても対応する。神田外語大の酒井邦弥学長は「学びの成果が現場で生かせれば、すばらしい思い出になるだろう」と話している。〔共同〕