【無錫=共同】日本の友好団体などが植えた桜がある中国江蘇省無錫市の太湖湖畔の公園で28日、花見ウイークが始まり、日中の文化交流イベントが行われた。
無錫市人民対外友好協会などが主催し、上海の日本総領事館も協力。小原雅博総領事は「両国の相互理解と国民感情の改善を促進することを期待する」とあいさつした。
日本観光に関するトークショーや浴衣の着付け、女性向けの日本風メーク講座も開かれた。
公園では1980年代後半から日本の団体が桜の植樹を毎年行い、これまでに計約1万6千本を植えた。中国側が植えたのも含めると公園の桜は約3万本に達し、中国で最大規模の桜の鑑賞地となった。
植樹を続けてきた日中共同建設桜友誼林保存協会のメンバー約20人が訪れ、植樹式も行った。花見に来た劉儀さん(36)は「(花見を通じて)両国民の心の距離が縮まるといい」と語った。