中国移動通信(チャイナ・モバイル)が10日に発表した白書によると、2021年の中国国内市場の携帯電話販売量は3億5千万台を超える見込みで、このうち5Gスマートフォンは2億8千万台、中国移動のネットワークに対応した5Gスマホは2億台をそれぞれ超えることが予測される。中国新聞社が伝えた。
中国移動の簡勤副社長は同日に北京で行なわれた中国移動2021年端末製品戦略白書発表会並びに中国広播電視網絡有限公司と中国移動の700メガヘルツ幅(MHz)端末生態圏共同建設スタート式典で、「20年には、中国で世界最大規模の5Gネットワークが完成し、200機種以上の5G端末が商用化された」と説明した。
20年と比較すると、21年の5Gスマホには新たな変化が起こるとみられる。20年に中国移動は自社ネットワーク内の5Gスマホ総販売台数が1億台を突破し、SA(スタンドアローン)方式端末を他社に先駆けて商用化し、400業界でのプロジェクトの相次ぐ実施を支援し、業界の端末商用化をめぐるブレークスルーを達成した。
中国移動通信集団端末有限公司技術部の崔芳副マネージャーは、「21年に、中国移動はSA方式の5G端末の全面的な普及を実現したいと考えており、ネットワークに対応したSA方式5G端末が2億台に達する計画だ」と述べた。
中国移動と中国広電が共同建設・共有する700MHzの5Gネットワークの建設を正式にスタートした。中国移動は、3月1日以降は価格4千元(約6万6800円)とそれ以上の5G端末は700MHzに対応しなければならないとした。
崔氏は、「20年には、新型コロナウイルス感染症が常態化し、携帯電話の産業チェーン・サプライチェーンはチップ、メモリ、キャパシタンス、抵抗などの部品が供給不足に陥り、価格が上昇した。このため21年の携帯電話産業チェーンは引き続きリスクと圧力に直面することになるだろう」と述べた。(編集KS)
「人民網日本語版」2021年3月11日