2015年度予算案が3月末までに成立しない見通しとなったことを踏まえ政府が編成した15年度暫定予算は30日の参院本会議で、与党や民主党などの賛成多数で可決、成立した。一般会計の歳出総額は5兆7593億円。対象期間は4月1日から、15年度予算が自然成立する11日までの11日間になる。政府与党は15年度予算案を8日ごろに成立させる方針だ。
暫定予算は新年度の当初予算が前年度末までに成立しない場合の措置で、編成は2年ぶり。国民生活に影響が出ないように地方交付税交付金や社会保障関係費など必要最低限の経費を計上する。15年度予算案は昨年12月の衆院選の影響で例年より審議がずれ込んだ。
歳出の内訳は地方交付税に2兆9749億円を計上した。基礎年金の支払いなど社会保障関係費に2兆1562億円を充てた。15年度予算案が成立すれば吸収される。