科学技術部(省)ハイテク研究発展センター(基礎研究管理センター)が主導する「2020年度中国科学10大進展」の選考結果が2月27日、発表された。新華網が伝えた。
入選した10の重大科学進展は次の通り。▽中国の科学者が新型コロナウイルスに対する積極的な対応で大きく進展▽嫦娥5号が初のサンプルリターンを実現▽「奮闘者号」が中国有人深海潜水の新記録を更新▽人類の遺伝物質伝達の鍵となるステップを解明▽超高電圧性能を持つ透明強誘電体単結晶を開発▽2020年のチョモランマ(エベレスト)標高測定▽古ゲノムが過去1万年近くにわたる中国人グループの変化と移動の歴史を解明▽これまで精度が最高の、地球の3億年にわたる生物多様性の変化の歴史をビッグデータによって再現▽複数臓器の老衰のマーカーと介入ターゲットを深く解析▽化学反応における量子干渉現象を実験で観測。
新型コロナウイルスとの闘いに科学の支えの提供、人類が月への科学的な認識を深めるための貢献、中国有人深海潜水の新記録更新――入選したプロジェクトの成果は、過去1年にわたり科学技術者が深宇宙、深海、生命科学など国の発展の全局面に関わる鍵となる基礎研究分野で取得した研究成果を反映した。
2020年度中国科学10大進展は286件の推薦を受け、うち31件が最終審査対象となった。最終審査では中国科学院院士、中国工程院院士、国家重点実験室室長、一部の国家重点研究開発計画全体専門家チームの専門家、プロジェクトの責任者など3200人余りの専門家・学者がオンライン投票を行った。得票数トップ10の進展が2020年度中国科学10大進展に選ばれた。(編集YH)
「人民網日本語版」2021年3月1日