ゼンショーホールディングス(HD)は31日、牛丼店「すき家」やファミリーレストラン「ココス」などグループ各社で働くパート・アルバイトの時給を4月に2.5%引き上げると発表した。外食業界は人手不足が続いており、時給アップで人材をつなぎ留める。
31日時点で国内の本部や店舗、工場などに勤務する約9万5千人が対象となる。ゼンショーHDがパート・アルバイトの時給を一律に引き上げるのは初めて。人件費は1年間で数億円増えるという。
すき家は人手不足を受けて深夜営業を休止する店が発生しているため、解消に向けパート・アルバイトの確保を急いでいる。ゼンショーHDはすき家の運営会社などグループ11社の正社員(911人)を対象に、月額2000円のベースアップの実施も決めている。