青海泰豊先行り能科技有限公司(りは金へんに里)の年産16万トン高エネルギー密度リチウム電池材料スマート製造拠点プロジェクトの契約式が2020年12月22日、青海省西寧市で行われた。同プロジェクトの投資総額は30億元(1元は約16.0円)で、1期で年産16万トン高エネルギー密度リチウム電池材料スマート製造拠点を建設する。プロジェクトの竣工・通常稼働後の年間生産額は200億元にのぼる見通し。これにより、青海省が1000億元級リチウム電池産業拠点を構築するための力強い一歩を踏み出した。科技日報が伝えた。
契約式では、泰豊先行公司の高力会長は「米マッキンゼーなどの研究機関は、世界の動力リチウム電池の出荷規模が2025年に1160億Whにのぼるが、電力貯蔵用電池は数億kWh必要と判断している。今後5−10年にわたり、リチウム電池業界が爆発的な成長期に入り、世界が億kWh時代に入ると予想される。楽観的に見積もると、世界の毎年のリチウム電池の需要は3−5億kWhにのぼる。しかし2019年の世界の正極材料生産量はわずか80万トンほどで、炭酸リチウムの生産能力はわずか30万トンほどに過ぎなかった。正極材料と炭酸リチウムが大幅に不足しており、これが川上材料の爆発的な成長をもたらすだろう。中国は2030年までにCO2排出量のピークを迎え、2060年までにカーボンニュートラルの実現を目指している。これは化石エネルギーを中心とする時代が終幕を迎えつつあり、新エネルギー時代がすでに訪れていることを意味する。今回のプロジェクトの契約はちょうどこの歴史的な好機と重なった」と述べた。
世界では現在、新たな科学技術革命と産業の変革が目覚ましい発展を遂げている。今後長期にわたり、リチウム電池などの新エネ製造プロジェクトが、中国のエネルギー発展を促す中堅パワーになる。同プロジェクトの建設は、南川工業パークの時代新能源や比亜迪(BYD)などの川上・川下企業における産業間のグリーン・循環型発展と資源の総合的節約・利用を実現する。これは青海省の資源の優位性のさらなる発揮、供給側構造改革の推進、リチウム電池産業チェーンの改善、リチウム電池製品の競争力の向上、リチウム電池産業の質の高い発展を促す上で重要な意義を持つ。(編集YF)
「人民網日本語版」2021年1月8日