2日の東京株式市場で日経平均株価は3日ぶり大幅反発し、前日比277円95銭(1.46%)高の1万9312円79銭で終えた。最近の相場下落で短期的な過熱感が薄らぎ、押し目買いや自律反発を狙った買いが入った。日本郵政が1日、傘下のゆうちょ銀行が外国債券や株式への投資を積み増す方針を示し、日本株を需給面で支えるとの見方が広まったことも相場の追い風となった。
前日の米株安や円高基調にも関わらず、朝方から主力株に買いが先行。徐々に下値の堅さが意識され、その後の買い戻しや押し目買いにつながった。テクニカル分析面では、日経平均が前日に下回った25日移動平均を、きょうは朝方から上回って推移したことも投資家心理の改善につながったという。
取引時間中に上げ幅が400円に迫る場面もあったが、大引けにかけてやや伸び悩んだ。軟調な経済指標を背景に米景気の先行き不透明感が強まっているほか、国内の企業業績への楽観論も後退しており、「企業決算を見極めたいとする投資家も少なく無い」(三菱UFJモルガン・スタンレー証券の鮎貝正弘氏)との声が聞かれた。
JPX日経インデックス400は3日ぶりに反発。終値は前日比236.20ポイント(1.70%)高の1万4126.63だった。東証株価指数(TOPIX)も3日ぶりに反発し、25.18ポイント(1.65%)高の1554.17で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆7909億円。売買高は23億8772万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は全体の81%にあたる1535、値下がりは247、変わらずは95だった。
トヨタや三菱UFJが上昇。OLCも買われた。保有するオリンパス株の半分を売却すると発表したソニーも上げた。半面、オリンパス株は下落。粗鋼生産の抑制方針が伝わった新日鉄住金も下げた。
東証2部株価指数は反発した。丸和運機関や日本ビューホが上げ、ラオックスや朝日インテクが下げた。〔日経QUICKニュース(NQN)〕