安倍晋三首相は7日、全国農業協同組合中央会(JA全中)の万歳章会長と首相官邸で会談し、「農業、農政の一体改革をともに進めたい」と伝えた。万歳氏は「農業所得の増大に果敢に取り組む。挑戦をもって期待に応えたい」と応じた。
2月に地域農協に対するJA全中の指導権をなくす農協改革案を全中側が受け入れて以降、万歳氏との会談は初めて。政府とJAグループが一体で改革に取り組む姿勢を強調する狙いとみられる。会談終了後、万歳氏は記者団に、環太平洋経済連携協定(TPP)交渉をめぐりコメの輸入拡大への懸念を伝えたと明かした。首相は「しっかり農業を守る」と応じたという。