【ワシントン=川合智之】米ジョンズ・ホプキンス大学の北朝鮮分析サイト「38ノース」は7日、北朝鮮が日本や韓国を射程内とする弾道ミサイルを約1千発保有しているとする報告書を発表した。また2020年までに最大100発の核弾頭を製造する能力があるとし、ミサイルと合わせれば数年内に小規模な核兵器の製造能力を確立する可能性があるとの見方を示した。
中距離弾道ミサイル「ノドン」や短距離の「スカッド」などが主力という。米国本土を射程に収める長距離弾道ミサイル「テポドン2号」は試験打ち上げの成功率が低いことなどから、保有は政治的な側面が強いと指摘した。北朝鮮が取り組む新型ミサイル開発でも、旧式の技術を使っていることなどから性能向上には課題が多いとしている。