奈良県内の寺社で油のようなものがまかれる事件が相次いでいることを受け、奈良県警は8日、世界遺産・東大寺(奈良市)で、防犯カメラが作動しているかを点検し、不審者を見つけた時の対応などを指導した。
県内では、桜井市の長谷寺や明日香村の岡寺、飛鳥寺など5カ所の寺社で、文化財の本堂や仏像などに、油のような液体が点状にまかれた跡が見つかった。
県警は文化財保護法違反などの疑いで捜査。同一犯の可能性もあるとみて、液体や防犯カメラの分析を進めるとともに、県内の寺社に注意喚起のチラシを配り、警戒を呼びかけている。
京都市の世界遺産・二条城でも二の丸御殿の廊下などに油のようなものがまかれた跡が見つかっている。〔共同〕