8日の新興企業向け株式市場で日経ジャスダック平均株価は5日続伸した。この日の終値は前日比19円19銭(0.77%)高の2523円78銭だった。2006年5月中旬以来、約9年ぶりの高値で終えた。日経平均が一時1万9800円台まで上昇したことで投資家心理が改善し、主力株に加えて新興株にも短期資金を振り向ける投資家が増えた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で790億円、売買高は1億5017万株。主力銘柄で構成するJASDAQ-TOP20は続伸した。FVCや倉元、ガーラなどが買われた。半面、BBタワーやマルマンなどは売られた。
東証マザーズ指数は3日続伸した。大引け時点は前日比12.82ポイント(1.44%)高の902.62だった。終値ベースで1月8日以来、約3カ月ぶりに900台を回復した。「米国の雇用指標が悪いなど海外の不透明感から主力の輸出関連株を積極的に手がけにくいなか、内需関連の銘柄が多く、出遅れ感もあるマザーズ市場を物色する短期筋の投資家が増えたようだ」(楽天証券経済研究所の窪田真之チーフストラテジスト)との見方がある。ACCESSやモルフォ、エヌピーシーが上昇した。sMedioや動物高度医療などは下落した。
きょう東証マザーズに上場したサンバイオは、公開価格比227円(11.4%)安の1773円で終えた。初値は1710円だった。
〔日経QUICKニュース(NQN)〕