障害のある大学、短大、高等専門学校の学生は2014年5月1日現在で、1万4127人だったことが10日までに、日本学生支援機構(JASSO)の調査で分かった。13年度から678人増え、05年度に調査を始めて以来、過去最多だった。
JASSOの担当者は「障害者への社会的な理解も深まり、大学の支援体制も整ってきていることで、進学しやすくなっているのではないか」と話している。
調査には全国の国公私立の全1185校が回答。障害者手帳を持っている学生や、健康診断などで障害があると分かった学生を集計した。
障害者が在籍していたのは全体の70%に当たる833校。障害種別では、病弱・虚弱が3037人で最も多く、発達障害2722人、肢体不自由2534人、聴覚・言語障害1654人と続いた。
授業の際に何らかの支援をしている学校は639校。支援の内容は障害に応じて(1)使用教室や座席の配慮(2)聴覚障害者のため授業内容を要約して伝える「ノートテイク」(3)手話通訳(4)休憩室の確保――などだった。
JASSOは今後も教職員向けの研修などを実施して、支援体制の充実を図りたいとしている。〔共同〕