東京株式市場で日経平均株価が15年ぶりに2万円台を回復した10日朝、東京都港区のJR新橋駅前では通勤途中のサラリーマンらが「良いニュースだ」などと期待感を膨らませる一方、「自分の仕事とは関係ない」との冷めた見方もあった。
旅行会社に勤める男性(41)は「株価は上り調子だったので驚きはないが、日本経済にとって良いニュースだ。この勢いを持続してほしい」と歓迎。広告会社の女性社員(37)も「これで景気はもっと良くなるはず」と笑顔を見せた。
多くの証券会社が集まる東京・日本橋兜町で店頭の株価ボードを見ていた建築関連会社に勤める男性(57)は「久しぶりに2万円を超えたのは良かったが、安定することの方が大事だ」と話した。
一方、東京都大田区で機械加工工場を営む男性(64)は「個人的にはうれしいが我々の仕事とは関係ない。今までと同じように仕事するだけだ」と冷静な表情だった。〔共同〕