【バンコク=共同】タイ南部のリゾート、サムイ島のショッピングモール駐車場で10日夜、停車していたピックアップトラックが爆発、イタリア人観光客1人を含む計7人が軽いけがをした。地元警察は爆弾が仕掛けられていたとみて捜査している。
地元警察によると、トラックは地下駐車場で爆発、大破した。閉店前でけが人には買い物客も含まれるほか、周囲の車に窓ガラスが割れるなどの被害が出た。トラックは盗難車で偽造ナンバーが取り付けられていたという。犯行声明は出ておらず、背景は不明。
けが人はイタリア人観光客1人のほか、タイ人6人。サムイ島はビーチが点在し、日本人をはじめ外国人観光客に人気が高い。ショッピングモールはビーチ沿いの繁華街にあり、周辺にはレストランやホテルが立ち並んでいる。
タイでは南部の一部の県で自治権拡大を求めるイスラム武装勢力などがテロを繰り返している。今年2月以降、首都バンコクの大型商業施設前や裁判所前で小型の爆弾が爆発する事件も起き、昨年のクーデターで全権を掌握したプラユット首相率いる事実上の軍事政権に反対する勢力が社会不安を引き起こすことを狙ったとの見方が出ている。