安倍晋三首相と沖縄県の翁長雄志知事の初めての会談が17日午後、首相官邸で始まった。
これに先立ち菅義偉官房長官は閣議後の記者会見で「双方がそれぞれの考えを説明し、率直な意見交換をすることになる。この会談を機会に沖縄県との話し合いを進めていく」と述べた。
首相は会談で、沖縄の基地負担軽減に全力で取り組む姿勢を伝え、同県の米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古への移設に理解を求めるとみられる。翁長氏は移設反対を表明する見通し。菅長官は「首相が直接、知事と会うことに意義がある」と強調した。
山口俊一沖縄・北方相は記者会見で「会って話をしたからといって解決に一歩近づいたとはならない」と指摘しつつ「何度も会うことで何らかの信頼関係が出てくる」と語った。中谷元・防衛相は「会えばお互いの気持ちを理解できるし、妥協点も探れる」と述べた。