安倍晋三首相は17日午後、首相官邸で沖縄県の翁長雄志知事と会談した。昨年12月に翁長氏が知事に就任して以来、両者の会談は初めて。
会談を前に翁長沖縄県知事(左)と握手する安倍首相(17日午後、首相官邸)
首相は米軍普天間基地(宜野湾市)の名護市辺野古沿岸への移設について「唯一の解決策だ」と述べた。「戦後70年、沖縄には多くの負担をかけており、少しでも軽減したい。1日も早く普天間の危険を除去したいというのは政府も沖縄も思いは同じだ」と理解を求めた。
翁長氏は辺野古移設について「受け入れられない」と強調。昨年の知事選や衆院選で移設反対派が勝利したことで「圧倒的な民意が示された」と訴えた。会談には菅義偉官房長官と沖縄県の安慶田光男副知事が同席した。