アシアナ航空機の事故を巡り、太田昭宏国土交通相は21日の閣議後の記者会見で、広島空港の滑走路脇にある事故機の撤去が27日朝までに完了するとの見通しを明らかにした。事故機の撤去が終われば、離着陸の条件が現在より緩和される。
広島空港は事故後に閉鎖され、17日に運用を暫定的に再開した。事故機が止まっているため、地上からの視程が5キロ以上、雲の高さが300メートル以上という離着陸の条件があった。
精密誘導に必要な計器着陸装置(ILS)が事故で破損し、完全に復旧するには7~8カ月かかる見込み。このため今後も天候によっては航空機の運航に影響が出る可能性はある。同空港は、約1カ月後に簡易型のアンテナで離着陸の誘導を再開する予定だ。