菅義偉官房長官は21日の閣議後の記者会見で、安倍晋三首相が国際会議に合わせた日中首脳会談に意欲を示したことに関し「改まってこういう協議をするというのではない。自然な形で会えるのであれば、会う用意はある」と述べた。正式な会談にこだわらず立ち話などの形式も含めて調整する考えを示したものだ。
菅長官は「隣国であるので難しい問題があるが、前提をつけずに率直に話し合うのが重要だ」と強調した。
安倍首相と中国の習近平国家主席はともに22日にインドネシアでのアジア・アフリカ会議(バンドン会議)60周年記念首脳会議に出席する予定。両首脳が接触すれば、昨年11月の北京での国際会議で会談して以来5カ月ぶり。
安倍首相は20日のBSフジ番組で「自然な形で機会が設けられるならお目にかかる用意はある。意思疎通は両国に必要だ」と述べている。