首都高速道路会社は22日、東京臨海部で整備中の晴海線で、中央区晴海と江東区豊洲をつなぐ橋の建設工事を報道陣に公開した。2016年秋に開場予定の豊洲新市場に近く、20年に開く東京五輪では晴海に選手村を置く予定。晴海線は羽田空港に通じる湾岸線に接続するため、空港と都心を結ぶ路線として渋滞緩和などに一役買いそうだ。
公開したのは運河をまたぐ全長595メートルの橋の建設工事。同日、橋の中央部分、143メートルを取り付けた。橋の両側に幹線道路が走っており、橋を上から降ろすクレーン船を使う工法ではなく、台船で下から持ち上げるリフト工法を採用した。この方法で架ける橋桁では国内最長となる。
晴海線は晴海と有明を結ぶ全長2.7キロメートルの高速道路。09年2月に豊洲から有明までの1.5キロメートル区間が先行開通している。整備中の晴海―豊洲間の道路の全長は1.2キロメートルで事業費は331億円。橋は16年末、道路全体は17年度に完成予定。