【NQNニューヨーク=神能淳志】交流サイト(SNS)最大手の米フェイスブックが22日夕発表した1~3月期の決算では、純利益が前年同期比20%減の5億1200万ドル(約614億円)だった。主力の広告事業の売り上げは堅調さを維持したが、投資に絡むコスト増を補えなかった。
売上高は42%増の35億4300万ドル。携帯電話向けが大きく伸び、主力の広告事業の売上高は33億1700万ドルと46%増えた。3月末時点の月間利用者数も14億4100万人と増加基調が続いたほか、特別項目を除いた1株利益は0.42ドルと市場予想(0.40ドル程度)を上回った。
22日の米株式市場でフェイスブック株は3日続伸し、前日比1.01ドル(1.2%)高の84.63ドルで通常取引を終えた。決算発表後の時間外取引では通常取引の終値を2%近く下回る82ドル台後半で推移している。全体の売上高が市場予想(35億5500万ドル程度)にやや届かず、これまで株価が高値圏で推移してきた反動もあって目先の利益を確定する売りが先行した。