三菱重工業と三菱日立パワーシステムズは23日、横浜市金沢区にある工場を閉鎖すると発表した。中国や韓国の企業とのコスト競争が激化しており、ボイラーや蒸気タービンの生産を国内外に移転することで競争力を高める。
三菱重工と日立製作所の共同出資会社である三菱日立パワーシステムズは横浜工場で生産していた中小型の蒸気タービンをライセンス供与先の中国の青島タービンに製造委託するほか、中小型のボイラーは自社のフィリピン工場へ生産を移転する。
同じ敷地内に三菱重工の横浜製作所・金沢工場もある。発電向け定置用エンジンを製造しており、神奈川県の三菱重工相模原製作所に生産を移転する。
三菱重の金沢工場は1982年に開設。2社の工場の従業員は合計約360人。敷地面積は約33万平方メートル。今後の活用方法については横浜市などと協議する。