東京都豊島区の区立公園で、国の除染基準値(毎時0.23マイクロシーベルト)を上回る高放射線量が検出された問題で、区は24日、原因とみられる地中の物質を取り除くため専門業者の選定を始めた。
区によると、池袋本町4の「池袋本町電車の見える公園」で測定された放射線量は最大で毎時480マイクロシーベルト。当初は区で除去することも検討したが、放射線量が高く、掘り返す際に表土が飛散する恐れもあり、原子力規制庁と協議して専門業者への委託を決めた。担当者は「早急に選定し、掘り返し作業を始めたい」としている。
公園はこの日も周囲に規制線が張られ、立ち入り禁止が続いた。近所の主婦(41)は「子供が毎週のように遊んでいたので不安。どう対処すればいいのか、早く区は説明してほしい」と話した。