マツダ(7261)は24日、2016年3月期の連結営業利益が前期比4%増の2100億円となり過去最高を更新する見通しだと発表した。海外での好調な自動車販売が収益を押し上げて営業増益は確保する。ただアナリスト予想平均のQUICKコンセンサス(20日時点、20社)の2279億円を179億円(8%)下回る水準だ。野村証券の桾本将隆シニアアナリストは「メキシコやタイの新工場の本格稼働など、前期までの投資の効果が今期以降にあらわれて、業績は堅調に推移するのでは」としている。年間配当は前期比3倍の30円を見込む。
16年3月期の世界販売台数は7%増の149万台となる見通し。主力車種の多目的スポーツ車(SUV)「CX―5」や「マツダ6(日本名アテンザ)」の販売増を見込む。期末には新型「ロードスター」などの市場投入を計画している。売上高は7%増の3兆2500億円、税金費用の増加などで純利益は12%減の1400億円とした。
同日発表した15年3月期の営業利益は前の期比11%増の2028億円。売上高は13%増の3兆338億円、純利益は17%増の1588億円となった。〔日経QUICKニュース(NQN)〕