甘利明経済財政・再生相は28日午前の閣議後の記者会見で、日米間の環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を巡り、28日に米ワシントンで開く日米首脳会談では「両国首脳による共同声明で(TPP交渉の)進展を歓迎するところまでであろう」と述べた。両国首脳が一定の交渉前進を確認しながらも、大筋合意には至らないとの見方を改めて示した。
甘利氏は、19~21日の日米閣僚協議で一定の前進があったことに触れつつ、農産品分野などでは「大きな問題が残っているのも事実」と指摘。首脳会談後も「時間が許せば事務レベル協議は続いていくと思う」と話した。〔日経QUICKニュース(NQN)〕